外国人材採用のきっかけ
社会福祉法人征峯会は、「障害者支援施設ピアしらとり」「しらとりハワイアンデイサービスセンター」などの福祉施設を運営する社会福祉法人です。
設立以来成長を続ける同法人は新卒採用も継続して実施しており、現状すぐに人員を補充する必要はありませんでしたが、介護福祉サービスの需要がますます増えると予測される将来を見据えて外国人材の活用への取り組みを開始しました。
「この先間違いなく必要になるであろう外国人材の活用へ向けて、法人としての体力があるうちに受け入れ体制や教育環境を整えておきたいという狙いがありました」と話す飯塚さん。2020年にベトナムから技能実習生(以下、「実習生」)を受け入れ、初めて外国人材への対応などに戸惑いつつも、体制さえ整えば貴重な戦力として期待できるという手応えを感じたそうです。そこで、続いてタイからも実習生を受け入れました。
在留資格の知識や日本語教育のノウハウも少ない中、実習生の受け入れを手探りで行ってきた同法人でしたが、改めて受け入れと活用の体制を整備するため茨城県外国人材支援センターへ相談しました。2022年度より開始した介護版茨城県コース1期生の受入施設に採択され、教育支援や定着支援などのサポートを受けたことから、「自己流での受け入れ時と比べて、よりスムーズに現場での体制整備へつなげることができたと感じています」と振り返る飯塚さん。外国人材活用の成功体験を得たことで今後も積極的な雇用を続けたいと考えた同法人は、茨城県外国人材支援センターの雇用モデル企業へ応募し、行政書士や社労士への無料相談などのサポートを利用して雇用フローの確立や社内の賃金規定の見直しなども進めていきました。